デヴィッド・リンチ占い

歳をとるってのは自分の中のデヴィッド・リンチ性が減っていくことのように思うんだけど、昔は本当にそうだったのか、意識して作り出したのかよくわからない奇妙なことがよく起きたもんです。ただ、最近なにか妙な不思議な感覚、その昔のリンチ性を思わせることが少しずつ増えてきているようで、以前、門番のように交差点に立つ老人のことを書いたが、また、その老人をよく見るようになった。前から時々見てたんだからなにもおかしくないと思われるかもしれないが、僕はそのときから引越ししているのだ。老人はより行動的になっていて、電柱を見つめたりシケモクをひろったりしている。すれ違うときに内なる気持ちを気づかれないように平常心を心がけるが、どうしても「ざわざわ・・・」としてしまう。そしてどうも彼も僕を意識しているように感じるんだけど、ほんとうに妙な感じです。彼は未来の僕かもしれない。家のカーテンを赤にしたらもっと奇妙になりそうな気がするからしません。