門番

よく通る道に異次元の存在をなんとなく意識してしまう交差点があって、というのもそこにはいつも同じ老人が立っていてどういうわけか通行人を見ている。なにかを守っているような感じがして僕は彼を門番と心の中で呼んでいるんだけどいったい何を守っているのかを考えるとやはりそこに時空の隙間みたいなのがあるのではいうところに落ち着いてしまう。だから、ほんとにごくたまにだけど彼がいない日は不安になってしまうんです。